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Palmy3年ぶりに待望の新譜発売
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先日サイアムパラゴンでの限定ライブが好評だったグラミーの歌姫パーミーの待望の新譜が6月6日発売され、同日、アルバム発表会が所属事務所GMMグラミー本社前の会場で開催された。実に3年ぶりとなる今回の新譜のタイトルは「Beautiful Ride」。爽快なタイトルとは裏腹にアルバム完成までは長い道のりだった。新譜の準備は日本での初のコンサートを開催した頃から始まっていた。ところが当時所属事務所だったRPGのスタッフ一同が経営側と対立してグラミーを集団で離脱し、事務所が消滅。パーミーのサウンドを支えていたカリスマ的音楽制作チームを失ったことで新譜の制作は中断、新たなプロデューサーを探して一から再スタートすることとなった。
アーティスト肌のパーミーはアルバム制作でも真剣勝負、納得できないことははっきり言って自分が納得するまで制作スタッフと激しい議論を交わすのが常だ。それだけに気の知れたチームでないとなかなかうまくいかない。自分が信頼できる人としか仕事をしないというタイプだけに、新しい音楽制作と信頼関係を築くのにも時間がかかるのだ。新たなプロデューサーとして迎えられたのはBig Assのオフ。パーミーは、初心に返って新たな気持ちで新譜を制作することを決意し、作業は再開された。当然、これまでとは違ったやり方に慣れるのには時間がかかった。意見の対立もなかなか妥協点を探すのに苦労した。ほんとうは、1年前には完成させて発売にこぎつけたかったのだが、「ファンには申し訳ないけど待ってもらうしかなかった。納得できないものを発売したくはなかったから。」と語るパーミー。ようやく自分が納得できる作品に仕上がったら、制作開始から3年間も経ってしまったというわけだ。アルバムに対する満足度は?という質問には「私にとって100%満足するというのは有り得ないこと。でもかなり満足度は高いアルバムに仕上がったわ。とにかく、アルバムが出せたことが幸せ。私の曲を聴いてくれる人達に喜んでほしいから一生懸命つくったものだから、完成までの道のりは険しかったけど、それが辛いとは思わなかったわ。」とコメントした。
新譜は、70年代のポップスがベースとなっており、モータウン・サウンドを彷彿させる軽快なポップナンバー「Tick Tok」を皮切りに、ドラマティックでパーミーならではの心のこもった感情表現が素晴らしいバラード「クワーム・ジェップ・プアット(痛み)」、美しいメロディをアコースティックに表現した「クンジェー・ハイパイ(失われた鍵)」、団塊の世代なら懐かしさでほろっと来ちゃう、まさに70年代を彷彿させるポップスナンバー「Ooh」、クランベリーズ風の切ないアコースティック・バラード「ロンハーイ・ンガーイ・ンガーイ・ルアン・ドゥーム・ドゥーム(昔のことを思い出すと泣けてしまうの)」などパーミーの魅力を活かした名曲がいっぱい詰まっており、ここから2006年を代表するヒット曲が出ることは間違いないだろう。
8月5日には、新譜発売を記念した大規模コンサートも予定されており、ちょっとしたサプライズも用意されているというから見逃せない。3年ぶりの新譜で活動を再開したパーミー。これからの活躍が楽しみだ。
●会見の模様はここをクリック
[ Photo and Report by MIZU] |
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